第1シリーズ

6回kickoff研究会

実施概要

日時:2011年10月24日(金) 19:00~21:00
場所:東京大学弥生総合研究棟3Fプロジェクト・セミナー室
報告者:小泉秀樹氏(東京大学大学院工学系研究科准教授)
タイトル:仮設住宅のあり方から地域コミュニティの再生にむかって
司会:似田貝香門(東京大学名誉教授)

報告概要

今回のKickoff研究会は、第4回WS向け研究会;「社会知からのサスティナビリティ」3.11以降の地域再生とサスティナビリティ というテーマの準備のため設定されました。

WSの報告者、玄田有史氏(社研)は長らく岩手県釜石市の調査に関わってこられ、今、被災地釜石の復旧復興の支援を行っております。 もうお一方の報告者、佐藤仁氏(東文研)は、戦後日本の復興における資源の利用等の長期的spanの問題と、ご本人が今夏帰国後、被災地陸前高田での救援物資の配給の方法の調査を勘案した報告をいただけることになっております。

今回Kickoff研究会で報告される、小泉秀樹氏(工学研究科准教授)は、岩手県の被災地で東京大学高齢者総合研究機構の建築、都市計画、まちづくり等のgroupと、被災地におけるケア付き仮設住宅等の建設に努力されてこられました。

避難所から仮設住宅へと被災者の生活拠点が移りましたが、なかなか復興の出発点ともいえる状態になっておりません。用意された仮設住宅が、集う空間もなく、高齢者や障害者へのホスピタリティに欠ける生活環境です。また多くの方が、馴染みの土地から遠く離され、近隣友人とも離され、精神的にも次の生活確保や自立のステップに至っておりません。Kickoff研究会では、このような仮設住宅における被災者の状態と、自立のためのコミュニティ再生への試みについての問題提起をして頂き、3.11以降の地域再生とサスティナビリティのあり方について討議したいと思います。