第2シリーズ

2回ワークショップ

実施概要

「伝統知の景観――人工的環境と共生する仕組み」

日時:2017年3月6日(月)13時~17時(12時半開場) 参加無料
場所:東京大学弥生キャンパス・農2号館化学第一講義室

プログラム:

司会:似田貝香門(東京大学名誉教授)

企画趣旨

本プロジェクトは、総長裁量経費によって2009~2014年度に実施され、いったん終了しましたが、五神真総長がめざす「多様性を活力とした卓越性の追求」を実現するための「東京大学ビジョン2020」推進事業のひとつとして第2シリーズが始まった、文理融合プロジェクトです。

第2シリーズでは「先人の智慧を如何に活かすか」をテーマに掲げています。その第1回公開ワークショップは「地震古記録にサステイナビリティを学ぶ」と題し、2016年4月の熊本地震を受けて、文献史料から過去の被害や復興の事例を学び、事前・事後の減災措置への教訓を汲み取る術を議論しました。今回のワークショップはやや視角を変えて、環境ということばについて問い直してみます。

環境はenvironmentの訳語であり、東アジアの漢字文化圏にとっては外来の概念でした。訳語が発明されたのは、これにぴたりと相当する語彙が近代以前には無かったからでしょうが、とはいえ私たちが使う環境にあたるものが存在しなかったわけはありません。かつて私たちの先人は環境をどのように捉えていたのか、理論と実践の両面から振り返り、その智慧を活かしていく方途をともに考えてきたいと思います。

報告者は2名。ひとりはプロジェクトメンバーの小島毅で、東アジア伝統思想において人間以外の生物との共生がどう理論づけられていたかを論じます。もうひとりは岡田真水(真美子)氏に依頼し、古墳の周濠が治水目的であった可能性を紹介してもらいます。これらを受けてプロジェクトメンバーの堀江宗正が討議者として宗教心理学・死生学の立場から発言し、来会者をまじえて議論を深めていきたいと考えています。